相続の家族会議を開催するのが有効です。生前元気なうちに事前にきちんとした話し合いを行っておけば、相続人の想いも理解でき、後で意見の食い違いが起きる可能性が減らせます。

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①関係者の全員参加で行う

 家族会議に参加する人やしない人がいると、そこで問題が起きやすくなります。関係者が平等に意見を発言できる場を設けることで、死後に起きがちな相続の問題は解消できます。相続の権利を持っている関係者を整理したうえで、家族会議の計画を立てる必要があります。

②家族に想いを伝えましょう

自分が亡くなった後も、残された家族・親族の皆さんが仲良く、平穏に暮らしていくことをお望みでしょう。 しかし、万が一の際、その想いを伝えることができるかといえば、難しいかもしれません。手紙にしたためておくことも良いのですが、家族会議の場で、皆さんにご自分の言葉でしっかりと想いを伝えておくことも大切です。

③財産の内訳を明確にしましょう

トラブルを防ぎ、相続人に納得してもらうためには、財産の全てを明らかにしておく必要があります。 後になって「ほかにも不動産があったはずだ」「もっと預金は多いはずだ」などといった疑念を抱かせることのないよう、詳細な財産目録を作成し、相続人全員に内容をきちんと確認してもらいましょう。

④財産の分け方を明らかにしましょう

財産の分け方はご自身の意思で決定することができ、遺言書に記載しておけば、その通りに分けられることになります。 しかし、それで本当に相続人全員が納得できるかどうかは分かりません。 家族・親族間で遺恨を残さないように、家族会議の場で財産の分け方についてしっかり説明しておくと良いでしょう。

⑤内容に変更があることを伝えましょう

家族会議を開いてから、ご自身が亡くなられるまでの間に、ご自身をとりまく環境や心境にさまざまな変化が起こるはずです。家族会議を開いた時点での決定事項が、将来的に変更される可能性もあることを伝えておきましょう。「あの時にこう決まったはずだ」といったトラブルを避けるためにも、忘れないようにしておきましょう。

⑥遺言書の保管場所を伝えましょう

生前の意思を、確実に実現させるのが遺言書です。 しかし、その遺言書がどこにあるのか分からなくなったり、遺言書が偽造されたりするようであれば、その効力を発揮させることはできませんし、家族間の大きなトラブルの元になることも考えられます。家族会議の場で、相続人に対して遺言書の保管場所や、保管をどの弁護士に依頼したのかといったことを、はっきりと伝えておくようにしましょう。

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