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遺産分けで争いたくないのは誰もが同じはずです。それでも現実に“争族”は起こっています。 それぞれの相続人がどんな姿勢で臨んだらよいのでしょうか?
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①法定相続分を尊重する
法定相続分は公平に遺産を分割するための基準です。 相続人それぞれの思惑が暴走しないよう良識をもって協議を進めましょう。
②相続分にこだわりすぎない
前述と矛盾するようですが、相続分きっちりの分割にこだわりすぎると、なかなか話は進みません。多少のデコボコは多めにみるくらいの寛容さがあったほうが、協議はスムーズにすすみます。(もちろん強制はいけません)
③各人の事情を考慮する
たとえば、農地をバラバラに分割してしまっては、後継者の生活は成り立ちません。代償分割で解決できればよいのですが、それに見合う金銭を一度に支払えない場合もあります。 こんな時は、たとえば代償金を分割払いにしたり、ほかの相続人がそれぞれ相続分を多少譲歩するなど、みんなで知恵を出し合って解決の糸口をみつけましょう。 相手の立場を思いやることが、円満な遺産分割とするためにいちばん大切なことです。
④相続税を考慮する
遺産分割では、相続税とのからみを無視することはできません。全体として税負担が軽くなる分割方法(たとえば配偶者の税額軽減の活用)や、各人が納税資金を確保できるような財産の分配、さらには二次相続までを考慮した分割が必要です。これらのことは、やはり税理士などの専門家に相談するのがよいでしょう。納税のために取得財産を売却しなければならない相続人が出るときは、その売却費用や譲渡所得税などの負担分を考慮することが必要です。
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