こんにちはスタッフ左近です。

卒業シーズン３月に突入し、春の気配を少しずつ感じられる今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしですか？

前回は媒介契約についてお話しましたが、本日は「専属専任」「専任」契約で登録義務であるレインズについてお話しようと思います！

さあ本日も不動産豆知識、元気に行ってみましょう！！

レインズ（REINS）とは？？

「レインズ（REINS）」とは、日本の不動産業界で使われる「不動産流通標準情報システム（Real Estate Information Network System）」のことです。これは、不動産業者が物件情報を共有するためのオンラインデータベースで、日本全国の不動産会社が売買や賃貸の情報を登録・検索できる仕組みになっており、国土交通省が指定した「指定流通機構」によって運営されています。不動産業者同士が情報を共有することで、物件の流通をスムーズにし、買主や借主が適切な物件に出会いやすくする目的があります。

レインズの仕組みとは？？

• 売主から売却の依頼を受けた不動産会社（売主側）が、レインズに売却物件情報を「登録」
• 買主から物件探しの依頼を受けた不動産会社（買主側）がレインズで購入物件を「検索」。

以前は限定的な範囲での情報提供しかできなかった所、レインズが導入され、広く迅速に相手方へ情報を提供できるようになりました。

レインズ登録は義務？？

媒介契約には3つあります。「専属専任」「専任」「一般」この中でも宅建業法上レインズへの登録義務があるのは「専属専任」「専任」の2つです。「一般」は任意となります。

レインズへ登録するメリットとは？

レインズに物件を登録することには、売主・買主（借主）・不動産会社それぞれにメリットがあります。

売主のメリット

• より多くの不動産会社に物件情報が共有される

1社にしか情報を預けない場合と比べ、多くの不動産会社が買主を探してくれるため、成約の可能性が高まる。

• 早く売却できる可能性が高い

広いネットワークを活用できるため、早期売却につながることが多い。

• 囲い込み防止（公正な取引が期待できる）

一部の不動産会社が物件情報を独占する「囲い込み」を防ぎ、より多くの買主候補に情報が届く。

• 市場価格を把握しやすい

他の類似物件と比較しながら、適正価格で売却しやすくなる。

買主（借主）のメリット

• 多くの物件情報を得られる

1社だけでなく、多くの不動産会社が取り扱う物件を紹介してもらえるため、選択肢が広がる。

• 適正価格での取引がしやすい

レインズには成約事例も蓄積されているため、相場に基づいた適正価格での取引が期待できる。

• 信頼できる物件情報

レインズに登録される物件は、不動産会社によって確認された情報のため、信頼性が高い。

不動産会社のメリット

• 成約のチャンスが増える

他社の物件情報も閲覧できるため、自社の顧客に合った物件をスムーズに紹介できる。

• 効率的な物件紹介が可能

物件情報がデータベース化されているため、顧客の希望条件に合う物件を効率よく探せる。

• 媒介契約の管理がしやすい

レインズ上で物件の登録や契約状況の管理ができるため、業務の効率化につながる。

まとめ

レインズとは、不動産業者専用の物件情報共有システムで、全国の不動産会社が売買・賃貸物件の情報を登録・検索できる仕組みです。売主は広く買主を募ることができ、買主は多くの物件情報を得られる、また不動産会社にも様々なメリットがあるという事がわかります。不動産取引の透明性を高め、スムーズな成約を促進する重要なシステムである為、契約をする際、レインズへの登録を不動産会社に確認することをおすすめします。

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