収納はどれくらい必要?
以前は、「収納」といえば、間取りの隅に余った場所に「納戸」と言う名称で4.5畳程度の板間を用意したり、各部屋に一間の押入れを設ける程度でした。しかし、「納戸」も「押入」も不要物の置き場になり、住まいをまったく機能的にしていませんでした。限られた空間内で、すっきり快適に暮らすには、整理整頓が大切です。整理整頓のカギを握るのが「収納スペース」。必要な収納スペースは、床面積ではなく、出し入れする「面」、すなわち壁面積で考えるのがコツです。床に収納を並べる人はいません。LDの収納は壁面積7㎡あれば、学齢期の子どもがいる家庭でもほとんどのモノが収まると言われています。
サイズだけでなく下記のようなこともチェックが必要な項目となります。
《収納プランチェックポイント!》
- 収納したいモノのサイズと、収納スペースの幅・奥行き・高さが合うか
- モノを使う場所から収納する場所までは近いか、動線はスムーズか
- クローゼットや靴収納などのスペースは、現在の住まいと比べて十分か
- 収納扉は開き戸、引き戸、折り戸など、使いやすいものになっているか
- オープン収納がほかの部屋などから丸見えになって困ることはないか
- よく使う、よく出し入れするモノは手の届きやすい高さに収納できるか
- 収納内部に照明やコンセントを設置するなどの工夫があるか
- どこに何をしまうか、家族全員がわかりやすいつくりになっているか
収納の種類
「収納」は、ただスペースを確保するというのではなく、目的別の「収納」が望まれています。その代表的なものが、ウォークインクローゼット・パントリー・ファミリー玄関です。
最近、ウォークインクローゼットの要望が多いのですが、日本の気候風土や日本人の埃等に対する考え方からすると、疑問を感じてしまいます。湿気が多い気候や、埃に敏感な日本人にとって快適かといえば、そうでもないような気がします。また、収納量として考えれば、寝室に併設してウォークインクローゼットを作るならば、寝室の壁面を利用して、フルオープン折戸タイプのクローゼットを天井一杯設けるほうが有効であると思います。パントリーについても同じようなことがいえます。別室として、パントリーを設けるならば、キッチンの背面収納を充実させたほうが有効だともいえます。
舞鶴市 T様邸 築150年 / 大正ロマンを感じる和モダンリノベーション
収納量を考えて!
家は倉庫ではありません。収納量を多くすることの経済性を考えてみましょう!
坪当り50~60万も使って大きな倉庫を作っているともいえるのです。「ヨド物置」ならばそんなにしません。まず、大切なのは、余分なものは持たないこと。そして、部屋の中にしまっておかなければいけないものと外部の物置にしまっていいものを区分けする。そんな、ところから「収納」について考えてみるのも良いのではないかと思います。
最後に…
いかがでしたでしょうか。エコ・ビータでは部分リフォームについてもも随時受付中です。現在公開中のモデルハウスもご来場いただきますと、どこにどういった費用が掛かったか事細かに説明させていただきます。是非下記のリンクからご予約になさってください。